富士見台の動物病院プロジェクト06

年明けから急ピッチで内外の仕上げ工事が進む。
同時にコンクリートの現し部分の面積は減っていくので、段々と寂しい気持ちも増していく。といっても外回りの外壁仕上げは打放しはすべて残るので、その仕上がり具合などは特に気を使って補修や塗装の様子を見守っているという感じだ。先日はいよいり足場を囲うシートが剥がれて全貌があらわになった。ピンクの看板サインもお目見えとなって感慨深い。

内部も設備の配管配線を終えたところから、床壁天井の下地が組まれてすでに仕上げをするだけという段階まで来た。内装の見せ場というと待合にある吹抜けと階段、そしてやはりコンクリート打放しと木造作との対比的な見せ方だろう。打放しは特に内部においては極力補修せずに荒々しい表情を残し、天井や一部の床には無垢の木造作を使用してお互いの素材感を引き立てたい。

ドッグランとなるルーフバルコニーも水勾配を調整した上で断熱材を敷設し、防水と保護コンクリートの工事が進む。ここは絞り込んだ面積で少し心配したが機能的に問題ない広さだろう。そこに面するカフェも最低限の広さと言えるが、打放し面が多く外部との一体感を感じられる場所である。お客さんが来るところは仕上げや見え方に特に気を使う。

バックヤードは機能優先ではあるものの、所々でコンクリートが見えたり全面開口の正面から中まで見通せるので気は抜けない。家具関係は木工事で大工さんが組むので、内装の下地工事と同時に進んでいるという感じだ。所々に病院カラーであるピンク色のボードを使ってアイストップをつくっているのだが、そのやりすぎない感は非常に難しい。

そろそろ完成に向けた準備で現場はピリピリしてくる。医療機器やお客さん手配の業者さんも続々と入ってくる予定だ。この最後の追い込み具合とバタバタ感は毎度のことではあるのだが・・・あと一踏ん張り、ラストスパートでがんばります。

2024/02/25