鈴鹿の住宅
〜廊下部屋のある家〜

「廊下部屋のある家」
郊外における新婚夫婦の専用住宅。それぞれ違う生活スタイルの二人の要望をかなえつつ、互いの距離感が遠ざからないような家を目指した。そこで「機能的で閉じこもれる狭い個室部屋」とそれらをつなぐ「共用部にもなる広く長い廊下部屋」が、ぐるりと中庭を取り囲む構成とした。廊下部屋はひとつながりとなっており、両端で離れているときでもお互いの気配を感じたり中庭を介して見えるようになっている。個室部屋は三方が囲まれてはいるが、廊下部屋に対してはバーティカルブラインドで緩やかに仕切り、その調整によって拡張性を持たせている。天井は中心である中庭に向かって高くすることで開放的にして家全体が中庭でつながる。家族の気配を感じつつ、お互いの距離感を調節し選択しながら生活できる家である。

  • 主要用途:専用住宅
    所在地 :三重県鈴鹿市
    構造規模:木造一部鉄骨造、平屋建て
    構造設計:長坂設計工舎
    照明設計:中島龍興照明デザイン研究所

  • 敷地面積:487.26㎡
    建築面積:168.47㎡
    延床面積:136.08㎡
    施工 :リビックホーム
    期間 :2006年2月〜2007年1月