川越で計画中の動物病院併用住宅がようやく着工・・・というお知らせをする予定が残念なことになった。直前で計画にストップを掛けざるを得ない状況。中東情勢による急激な物価高騰と建材不足、工事自体の先行きが見えないことにより工事契約の締決が不可能になったのである。
川越の中心市街地にほど近い開けた住宅地の一角、2つの宅地を合わせた計300㎡の土地で、周囲に開き自然に人を呼び込むような計画の動物病院である。思えば最初にお声掛けいただいたのは2024年の6月。元々近くで営業されている病院で、院長を引き継がれるタイミングで新たに大きな動物病院をつくり、生まれたばかりのお子さん共々家族が生活する住まいも兼ねる計画であった。3階の広いルーフバルコニーはドッグランとして利用でき、将来的には犬猫のカフェ機能まで見通していた。
何度か設計条件の変更などもあったのに加え、進む物価高と基準法改正の影響もあって金額調整や確認審査にも時間が掛かっていたプロジェクトである。いつものことだが複数案をお見せしていくつも模型をつくり、ようやく着工が見えてきた矢先のことでの事態で残念でならない。
建築業界は地域や規模の大小を問わずものすごい影響を受けており、石油関連製品の価格高騰に加えものが手に入らなかったり受注自体がストップされているものもある。そしていつ手に入り価格が落ち着くのかの見通しが立っていないため迂闊に現場も進められない。こうなるとは関係者にとって死活問題だ。
しかし川越の動物病院は計画自体がなくなるわけではない。仕様変更と規模縮小をすることと、思い切って住宅部分をなくした動物病院として、なんとか予算内に工事費を抑えるべく設計変更して前に進むことになった。
個人的に「運命」みたいなことは言いたくない性格だが、かえって良くなったと思ってもらえるような設計にできるように、切り替えて行こうと思う。
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