「収納コアの家」
10年以上住んでいなかった築30年の住宅の大規模改築工事。平面はオリジナルの十字型プランを生かし、今まで分節されていた個室群をつなげて回遊性を持たせた。また以前は中心(十字の交点)にあった階段を吹抜のあるリビングに移し、中心部には様々な構造補強を施してすべてを収納とした。各部屋は収納が中央部分に集まり、それぞれ採光や通風のための外接部を3面確保することを可能にしている。木造改修における高気密・高断熱仕様とし、床下には灯油を熱源とする放熱板を設置して土間への蓄熱や輻射熱・自然対流による快適な室内環境を実現している。部屋と部屋は廊下がなくつながり、収納コアの周りを回遊できる楽しい家になると思う。
主要用途:専用住宅
所在地 :茨城県日立市
構造規模:木造、2階建て
構造設計:望月泰宏
照明設計:福多佳子
敷地面積:225.14㎡
建築面積:109.31㎡
延床面積:139.17㎡
施工 :テリオ
期間 :2002年6月〜2003年7月
写真:Makoto Yoshida
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