「2つのワンルームの家」
子供が産まれて間もない若い夫婦の住宅である。今後の家族構成や生活の変化は未確定なため、1、2階にそれぞれ大きなワンルームをつくるにとどめ、それに対応できるようにしている。家の両側は家具、収納、階段、トイレといった機能的・構造的にワンルームを支えるコアスペースとなっている。1階はプライベートな性格のワンルームで天井が低く、2階はパブリックな性格で天井が高い。生活の中心である2階は、両側の収納から物を引き出すことによってその性格を変え、様々な家族の部屋として機能する。1階のワンルームは今後の状況の変化にも対応できるように、可動収納と建具によって自由に間仕切ることができる。ここでの可動家具は家族のコミュニケーションツールである。家具の移動や部屋の作り替えが、自分の生活や家を考えるきっかけになるのではないかと思っている。
主要用途:専用住宅
所在地 :埼玉県越谷市
構造規模:木造、2階建て
構造設計:望月泰宏
照明設計:福多佳子
敷地面積:119.68㎡
建築面積:68.04㎡
延床面積:115.83㎡
施工 :三澤屋建設
期間 :2002年7月〜2003年8月
写真:Shinkenchiku-Sya
Copyright (c) MIZUISHI Architect Atelier All Rights Reserved.