「中心を開放した家」
地方の新興住宅地の中にある平屋の住宅。建物全体は、敷地内の外部要素を最大限取り込む形で建ぺい率制限内の最大ボリュームで配置している。内部は四辺にRCボリュームの個室を配置し、それらで囲まれた中心部がパブリックコアという大きな共有空間となり、四隅は庭や駐車場といった半屋外空間になっている。RCボリュームの壁は斜めにして四隅を半屋外に接続することで、中心でありながら開放的な空間となっている。このパブリックコアは玄関・廊下・客間・リビングといった機能を併せ持ち、家族みんなの本やCD、ビデオなどを持ち寄れるカフェのような場所として位置付けている。様々な接点の可能性を持つパブリックコアを中心に、すまい手が自ら工夫する楽しい生活の営みを想像している。
主要用途:専用住宅
所在地 :三重県津市
構造規模:RC造+鉄骨造、平屋建て
構造設計:金箱構造設計事務所
照明設計:中島龍興照明デザイン研究所
敷地面積:351.22㎡
建築面積:197.64㎡
延床面積:144.02㎡
施工 :宇戸平工務店
期間 :2003年4月〜2004年8月
写真:Tamotsu Kurumata
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