「眺望を取り込む家」
山を切り崩してできあがった新興住宅地にある専用住宅。周辺も宅地化が進む中、北側道路面から見えていた眺望と環境を取り込み、残すことを考えた。斜面状宅地の下部は現在空地であるが、いずれ住宅が建つ予定である。そこで、将来的にもその眺望が確保できる2階に家族が集まるLDKを配置した。南側は1、2階とも全面開口として眺望を最大限取り込んでいる。特に2階は夏の日射とプライバシー対策としてルーバー引き戸をベランダ先端に設置し、外の環境を室内に取り込むようにしている。また水平の日除けが構造的な横力を受けることで、極力壁面を設けない開放的なガラス面を可能にしている。傾斜天井にすることでどこにいても空を感じられ、遠く山を見渡すことのできる家である。
主要用途:専用住宅
所在地 :奈良県香芝市
構造規模:木造、2階建て
構造設計:望月泰宏
照明設計:中島龍興照明デザイン研究所
敷地面積:297.54㎡
建築面積:98.90㎡
延床面積:175.68㎡
施工 :香芝木材センター
期間 :2005年5月〜2006年4月
写真:Yuko Tada
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