貫井北町の住宅
〜フトコロのある家〜

「フトコロのある家」
長辺方向は東西の壁面を閉鎖的にして、短辺方向は両端で60cmという最低限の耐力小壁を連続させることで開放的にしている。この小壁で生じる「フトコロ」部分は、カーテンで閉じたり開いたりしながら、収納になったり作業台や机になったり、はたまた部屋の一部になったりと、様々にその役割を変えることができる。全体は中央に階段と吹抜を配置して回遊動線を確保し、斜線制限に合わせて2階北側の床を下げることで、家全体がつながるような構成になっている。階段や吹抜からも様々に顔を出せるような開口を設けた。南側には玄関を兼ねた大きな土間をテラスと一体的につくり、木ルーバーで囲うことで内部に引き込んでいる。大開口の窓を開けることで内外を一体化し、ペットたちとも交流できる場所となっている。

  • 主要用途:専用住宅
    所在地:東京都小金井市
    構造規模:木造、2階建て
    構造設計:長坂設計工舎

  • 敷地面積:157.27㎡
    建築面積:67.52㎡
    延床面積:108.11㎡
    施工:クラフトホーム
    期間:2009年10月〜2011年1月