大通りに面する動物病院の内装とファサードの設計。通りから目立つようにカラフルな看板やイラストで患者を呼び込むことのではなく、大きなガラス戸から中の様子がよく見えることで動物病院であることが分かればよいと思った。ファサードは中の営みを映し出すフレームとして機能しており、一部が腰掛け用のベンチにもなって内部と外部をつなぐデバイスとなっている。内部は、大きさの違う2つの診察室と、斜め外壁ラインを利用して細長く緩やかに分けた待合をつくった。2つの診察室は通り抜けできるようになっていて、院内をぐるぐる回れると共に、患者とスタッフの動線を適度に分離している。道行く人が立ち止まり、自然に人が集まってコミュニケーションが発生するような、地域に根ざした場所になることを願っている。
主要用途:動物病院
所在地 :東京都小金井市
照明設計:福多佳子
床面積:78.50㎡
施工 :入月建設
期間 :2003年11月〜2004年5月
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