ねこの森

新築した富士見台どうぶつ病院に隣接するビルの一室を「保護猫室」として改装する計画。元々病院が入居していたテナントが別館の猫専用病院として生まれ変わった。「ねこの森」という名の通り、全体は森をイメージできるように天井には樹木柄のクロスが貼られている。室の奥は「猫山エリア」と名付け、緩やかに連続させた棚板が上段に行くほどセットバックしている。基本的には猫の居場所だが、あるところでは人の腰掛けスペースや収納スペースとしても機能するエリアである。室の外周部は「キャットウォークエリア」と名付け、同じ奥行の棚板に規則的な穴が空けられている。猫が縦横無尽に動き回る様子が曲面ガラス越しによく見えるエリアである。本館から続く通りに、道ゆく人が立ち止まり内部の猫たちを眺め癒やされるような場となっている。