猫カフェを視察

富士見台どうぶつ病院の旧テナントを引き続き猫専用病院として改修する計画がある。その一部に保護猫のためのお披露目用空間をつくることになったので、視察と称して猫カフェ初体験へ。今回は近所ではなかなか内装をがんばっている中野サンモール内の猫カフェにお邪魔した。

正直に言うと自分は犬派である。それも大型犬。子供の時に実家で飼っていたときの記憶と体験が影響しているのは間違いない。今でもいつか大型犬を飼いたいとの憧れを持っているくらいだ。
さて猫カフェである。猫が嫌いなわけでは全くないが、はたしていい歳のおじさんが一人でふらりと入っていいかどうか定かではなかったので妻に帯同をお願いすることに。日曜日で結構混み合っていた。

この猫カフェは1階の有名ペットショップの2階に併設されている。犬猫たちをどう見せようかというコンセプトでデザインされているのはよく分かり、内装ではまず曲線を描く門型のフレームの連続が目を引く。そのフレームが両側の壁ではキャットウォークの棚板を支持して一体的でかなりインパクトのあるデザインである。下の方には曲面が連続して腰掛けをつくっていて、島状の大きなボリュームはなかなかの存在感だ。後々遠目で見た時に猫の形の島になっていることに気づいてびっくりした。ユーモアもあるなあ。

座面にカーペットタイルを貼っていたり、家具にうまいこと穴を開けて移動を連続させるテクニックは参考にできそうだ。汚れ防止優先ツルツル素材が多いが結構滑らないなとか、キャットタワーの円盤は意外に小さくてもくつろげるものだとか、気付かされることもある。ダミーの緑をうまいこと配置していたり、トイレは人目に付かないところで一箇所にまとまっていて匂いもきつくなく清潔感がある。一人ジロジロと猫以外のところを見たり触ったり、はたまた採寸したりとかなり怪しい客だったに違いない。

どういう猫がこの猫カフェで生活しているのか、選りすぐり感があるので美しいと思えるような猫が多い。えさをあげられるのですり寄ってきて食べたりするとやはりかわいいものである。今度計画する保護猫たちとはまた境遇も性格も色々なことが違うのだろうと想像しながら、猫派も悪くないなと思った視察であった。

2024/05/31