年賀状2020

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

令和という時代が始まった昨年だったが、果たして平和な世の中が続くのか、雲行きは怪しいと言わざるを得ない。これを書いている今にも、世界では大きな戦争が始まりそうだ。日本も無関係ではいられないだろうし、そこに調査と称して人員を派遣しようとする始末である。

この閉塞感はなんだろう?自分優先で平気で嘘をつき他人を貶めるような人が増えて、それにイライラするばかりの自分も同じ穴のムジナだろうか?悪いのは政治か、経済か、ネットか、そんな犯人捜しよりもひとまずの平穏を喜ぶべきだろうか?いやそれこそ「自分優先」そのものだ。

今年の年賀状は「子」の字をアウトラインでつくることで内部に空間をつくってみた。たくさんのスラブができたので開口部を設け、どの階にもアプローチできるような配慮・・・には誰も気付かないだろう。恒例の訓示では、世の中に感じる鬱屈に対して建築で冷静さを取り戻す意思を示したつもりである。「自分優先」ではあり得ない建築という仕事を大事にしたい。

本年もどうぞよろしくお願いします。

2020/01/08