新年あけましておめでとうございます。
コロナは第8派の流行期になっていて感染者・死亡者数は芳しくないが、規制は以前ほどではなく社会的には受け入れ共存していく流れになっているようだ。日常が戻ってきているとも言えるが、ひとたび外に出ると相変わらず100%に近いマスク装着率で息苦しさは変わらない。建築の世界でもコロナによる影響は落ち着いてきているが、ロシア・ウクライナ戦争が始まり物流混乱や物価高騰による影響の方が大きくなっている。忙しくしているだけ幸せなのだと言い聞かせ、自分にできることを地道にコツコツ励んでいきたい。
今年の年賀状はうさぎ年の「卯」の模型。そのまま断面で再現したいところ、12年前とも比較して四面すべての立断面で文字が見えてくるような模型にしている。勾配屋根やハイサイドの開口部のようにも見える文字の構成が、より建築感を際立たせていると思う。
所感では来るところまで来たと感じている政治・社会の情勢を憂いそれに抗う言葉を書いた。衝撃的な事件や深刻な問題が多く、社会は変わるかと期待する思いも生じた昨年だった。しかしこれほどまでに信頼できない指導者や権力者に率いられ、日本はいったいどこへ行くのだろうか。こんな当たり前の倫理観でさえ声に出さないと失われてしまうという緊張感を持っていなければならない。10年後、20年後の世の中を見通せる目を持って、将来世代に胸を張って引き継げる世界にしたいものである。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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