田園調布の家05

構造用の合板も張り上がってサッシも入り、建物の形は出来上がった。構造材と金物のチェックとなる中間検査も無事終わり大きな指摘もなくホッとしている。電気や設備の配線・配管の工事が進み、仕上げ前のボード張りをする下地づくりが進んでいる。そろそろ断熱材が入る段階になってきた。早くも細かい部分の納まりの確認や仕上げのサンプル作りをして、お客さんとの現場打合せも進めている。

構造で一番苦労したのは400ミリの段差部分。スキップフロアと言うには段差が小さすぎるので、構造計算上は同一床面として扱っているのだが、それなら段差部分で梁を2段に分けてはいけないという指導がされた。その分通常よりも+400ミリの大きな梁を採用することになって、予期せぬところに金物が飛び出してきてしまった。なんとか金物が隠れる工夫をしたり、コンセントボックスをずらしたりと大きな問題になることはなかったが、見落としがちだから気をつけないと。

全体ボリュームは周囲の建物に比べて大きく感じるのは否めない。別に違反しているわけではないから堂々としていればいいのだけど、周りからどう見られるのかなというのはちょっと気になるところだ。屋上ルーフバルコニーまで上がって見渡すと結構壮観で、この家一番の気持ちいい場所になるかもしれない。斜めの軸の変化が空間にもたらす動きなんかも徐々に感じられるようになり、これから仕上げに向けて楽しみになってきた。

2022/10/31