照明計画を外注でお願いしている福多佳子さんから、「照明設計の教科書」という書籍が謹呈された。
照明設計に関する指南書のような内容だが、その中でいくつかの物件が具体的な事例として取り上げられている。
ざっと見たところ、北烏山の住宅、小田井の住宅、堀之内の改修、といった物件だ。あらためて照明設計者としての意図や工夫を確認できてありがたい。
独立した当初、目の前に事務所を構えていたのが中島龍興照明デザイン研究所だった。そこの番頭である福多さんが横国の先輩でもあり、以来ほぼすべての物件で照明設計をお願いしている。
照明設計を外注している設計事務所はそれほど多くないかもしれない。器具メーカーに依頼すれば同社製品でプランニングや照度計算までしてもらえる。
しかし建築化照明といって造作や家具などと密接に関わってきたり、どのような空間にしたいのかという意図を汲んでもらったり、逆に提案までしてもらうとなると設計者・デザイナーの存在が不可欠だ。照明器具はLEDを始めとして日々進化しており、新商品についても常に知識をバージョンアップしている専門家の立場はなくてはならない。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
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