堀ノ内の改修プロジェクト05

年末の現場報告からずいぶん時間が経ってしまった堀ノ内の改修現場。外部は屋根の張り替えと外壁の塗装までほぼ終わり、そろそろ足場を外す準備に入る。内部では枠などの造作が終わり、壁面もボードで覆われて最終の仕上げを待つばかり。現場に行くと数人いた大工さんがいなくなっていてちょっと寂しい。

2階では天井の小屋組を現しにして、屋根と同じ形状で天井を張ってもらったがこれがかなり苦労されたようだ。小屋組部材との微妙な交わりはもちろん、既存の金物なども絡んできたりして所々穴あき状態に。面を通すのが大変だというのはなるほど、職人さんならでは感じられるポイントだろう。
お客さんとは特に木部の色についていくつもサンプルをつくって検討。柱梁や枠材や家具などなど各所で新旧が混じり合うが、あまり同じ色に揃えることにこだわらず、気にならないくらいの存在になってほしい。

すっかり見えなくなってうっかり忘れそうになるけれども、構造的な部分の確認や補強については杉並区の助成金を利用するため最後に検査がある。今回工事の大きなポイントだったわけだし、個人的にもこの家にとってもこの経験を大事にしていきたい、と思いながらさてラストスパートだ。

2019/02/16