後追いになっている歯科医院の現場報告。
実はすでにほぼ仕上がってきて、もうすぐ保健所の検査が入る段階である。ファサードにはサッシやガラスが設置されて、それに絡む曲面の壁もほぼ仕上がっている。
曲面の壁は軽量鉄骨の専用下地があるのでそれほど苦もなく施工できているようだ。木口の納まりをそスッキリさせたくてこだわったので、その辺は苦労しているかもしれない。サッシも存在感をなるべくなくしたくて細かい納まりの指示までしている。実はこのガラス面にどんなロゴやマークが張られることになるのか、把握していないのでちょっと心配・・・。
内部では仕上が進んで、カラフルで賑やかな壁紙も貼られている。「ぞうのはな~」という名前の歯科医院にちなんで、ゾウが並んだ壁紙を採用しているところも。もちろん使ったことはなかったけど、北欧のデザイナーによる抽象的なデザイン壁紙でちょっとかわいい。
枠や扉や家具の素材ではホンモノの木を使っている。診療所や病院などの内装ではとかくフェイクな「模様」でしかないものが使われるのが普通だが、この歯科医院は対象が子どもということもあって、大人本意じゃない子どもが触って感じることのできるホンモノの暖かみを大事にしたかった。パッと見あまり変わらないようでいて全然違う素材感だ。
このなかなかのビビッドな水色は病院カラーとしてのお客さん希望だが、コネット動物病院でもほぼ同じ色を使っているから抵抗はない。といよりはそのコネットの時になかなか良かった経験があるので、前向きに採用できたのだと思う。家具の天板や内装のポイントで使われているが、木の質感とも相性がよいのではないだろうか。
コロナの影響で延びてはしまったが、開業が楽しみになってきた。
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