建築知識に掲載

「建築知識」という専門誌の3月号にいくつかの物件が取り上げられた。特集のテーマは「最高の外構・エクステリアの132のレシピ」というタイトル。その中の「仕切り・塀」部門で「ルーバーの使い方」としての事例を紹介している。

確かに木製ルーバーを採用することは多いのだが、その機能性はいくつかある。その中でも今回はペットの脱走防止目的の部分に注目しているのが特徴で、自ずと動物病院関係の事例が取り上げられることになった。
「貫井北町の住宅」は獣医師夫婦の家で、犬猫が家中を闊歩している状態だった。玄関土間を大きく開いたときにもすぐに外に飛び出さないという目的のルーバーである。同時に視線のコントロールができるという意味も大きい。

最近竣工した「目黒の動物病院」でも目的は同じで、患者であるペットたちがエントランスから道路まで一目散に飛び出すのを防ぐ。風除室のような役割だ。
もう一つは「前橋の住宅と動物病院」。これは併用住宅だったのでこの2つの機能を分けるアイテムとしてのルーバーに焦点があたっている。不透明に閉じてしまう壁ではない、透明感のある看板である。

ルーバーはいずれも外観上の特徴となって目が止まるような効果も大きい。個人的には素材感と透明感がとても気に入っていて、今回それが取り上げられたのはうれしいことであった。

2022/02/27